自宅の耐震を確かめる

国土交通省は、昭和56年(1981年)以前に建てた建物は耐震性が足りないものが多いとして、まず耐震診断を受け、足りなければ耐震改修や建て替えを考えるよう勧めています(出典)。阪神・淡路大震災では、亡くなった人の9割近くが建物などの倒壊によるものでした(出典)。最初に見るのは建てた時期で、国土交通省は、まず家が昭和56年6月以降に建てられたかを調べるよう書いています(出典)。

戸建て住宅の耐震化率
約85%
令和5年。共同住宅は約96%、全体で約90%(国土交通省の推計)
耐震性が足りない住宅
約570万戸
令和5年。国は令和17年までにおおむね解消する目標(出典)

建てた時期で、まず見当をつける

建てた時期ごとの、木造の建物が倒壊した割合
熊本地震(益城町中心部)能登半島地震1981年5月以前(旧耐震)28.2%19.4%1981年6月〜2000年5月(新耐震)8.7%5.4%2000年以降2.2%0.7%
熊本地震は益城町の中心部の調査(国土交通省)、能登半島地震は輪島市・珠洲市・穴水町の木造の被害が大きかった地区の調査で、倒壊・崩壊の割合です(国土交通省など)。どちらも被害の大きかった地区の値で、地域全体の割合ではありません。

境の日は、制度によって決め方が違います。耐震改修の所得税の控除は「昭和56年5月31日以前に建築された家」が対象で、登記事項証明書などで建てた時期を示します(国税庁)。固定資産税の減額は「昭和57年1月1日以前から所在する家」です(国土交通省)。補助の対象になるかは、住んでいる市区町村の窓口で、どの書類のどの日付で判断するかを確かめてください。

自分でできる診断(誰でもできるわが家の耐震診断)

国土交通省住宅局が監修し、日本建築防災協会が作った問診です。1〜2階建ての木造の一戸建て(在来軸組構法・枠組壁工法)などが対象で、建てた時期・災害にあったことがあるか・増築・傷み具合・平面の形・吹き抜け・1階と2階の壁・壁の配置・屋根と壁の多さ・基礎の10問に、1点か0点で答えます。地盤は考えに入れていません(出典)。市区町村の役所の位置の地震の確率は住所で調べるで見られます。

合計判定の文(原文のまま)
10点ひとまず安心ですが、念のため専門家に診てもらいましょう
8〜9点専門家に診てもらいましょう
7点以下心配ですので、早めに専門家に診てもらいましょう

問診は日本建築防災協会のページ(外部サイト)で答えられます。10点でも専門家に診てもらうよう書かれています。

専門家の診断と、改修までの流れ

上部構造評点判定
1.5以上倒壊しない
1.0以上 1.5未満一応倒壊しない
0.7以上 1.0未満倒壊する可能性がある
0.7未満倒壊する可能性が高い

東京都耐震ポータルサイトの区分です(出典)。

  1. 予備調査・現地調査
  2. 耐震診断で耐震性能を評価する(建築士など)
  3. 耐震改修の計画を作る
  4. 耐震改修の設計(建築士)
  5. 工事費の見積もり
  6. 耐震改修の工事(工事業者)

国土交通省の特設サイトの流れです。築50年・2階建て・延べ約100㎡の木造住宅の改修で224万円ほどというモデルケースを載せています(出典)。国の令和8年度の支援では、診断・補強設計は国と地方で費用の3分の2、改修は戸建てなどで23%を補助する仕組みです。補強設計と改修をまとめて行う場合は定額(密集市街地等175万円・多雪区域140万円・その他115万円)の仕組みもあり、実際の補助は住宅のある市区町村に問い合わせるよう書いています(出典)。

税の特例

マンションの場合

エレベーター・水・トイレなど、マンションの地震の備えはマンションの備えに。

改修がすぐにできないとき

古い木造の家の一室に、柱と筋かいで組んだ箱形の耐震シェルターを置き、その中に布団を敷いた様子。手前の1面は出入りできるように開いている。家全体を直せないときに寝る場所だけを囲う方法を示す
部屋の中に置く耐震シェルターの例。柱・梁と斜めの筋かいで箱を組み、上に板を張って、その中で寝ます。出入りする面は筋かいを入れずに開けてあります。形や材料は製品によって違います。当サイトで作った説明図で、写真ではありません。

市区町村の補助

当サイトが公式ページを調べた11都府県では、515市区町村のうち451で、受付が終わっていない耐震診断・耐震改修の制度が見つかっています。多くは木造で、昭和56年5月以前に建てた家が対象です。補助は年度ごとに決まり、工事の契約より前の申し込みが要る制度が多いので、公式ページで確かめてください。

数字は耐震の制度のある市区町村の数(当サイトの確認日の時点で受付中か、受付の状況がページに無いもの)。