停電・断水が起きたら

停電したら、まず家の中の電気が全部消えているか一部かを見て、近所も消えていれば電力会社の情報を確かめます。避難で家を離れるときはブレーカーを切ります(資源エネルギー庁)。断水したら携帯トイレを使います。内閣府は、発災直後は水があっても下水の被害が確かめられるまで水洗トイレを使わないよう、避難所向けの指針で書いています(出典)。電気が戻ったときの火事、発電機などによる一酸化炭素中毒を含め、消防庁・経済産業省・内閣府などが挙げていることを起きる順に並べます(電気が戻ったら・トイレ・水が戻ったら)。停電に備えて何を用意するかは停電の備えに。

停電したら

避難するときは、ブレーカーを落とす

停電する直前まで使っていた電化製品は、電気が戻ると急に電気が流れます。そのときに漏電したり、燃えやすいものに触れたまま熱を持ったりして出る火事が「通電火災」です(出典)。住んでいる人が避難していると、火が出ても初期消火ができないおそれがある、と消防庁は説明しています(出典)。

東日本大震災の本震の揺れが原因の火災のうち、電気が火源とされたもの
電気が火源 71件110件 約65%(71/110件)
内閣府・消防庁・経済産業省の検討会の報告書(平成27年3月)PDF 13ページの値のまま(出典)。
地震のときの電気火災のしくみと、感震ブレーカーで防ぐことを紹介する動画(原題「「今、備えよう。大規模地震時の電気火災対策」(ダイジェスト編・字幕あり)」・総務省消防庁の公式チャンネル「消防庁動画チャンネル」・2024-12-26公開)。

電気が戻ったら

発電機・七輪を家の中で使わない

東京都の試験では、家庭用の小型発電機を室内で動かすと、一酸化炭素の濃度は10分ほどで1,600ppm以上という極めて危険な値になりました。換気をしていてもいなくても、室内では絶対に使ってはいけない、としています。木炭や練炭は、窓をずっと開けておくなど十分な換気が要るため、停電のときに室内で暖をとる方法として効果的ではない、とも書いています。一酸化炭素は色もにおいもありません(出典)。

携帯発電機を室内で動かすと一酸化炭素の濃度が短い時間で上がることを再現し、濃度ごとの中毒の症状を示す動画。専門家による実験で、まねはしないよう NITE は書いています(製品評価技術基盤機構(NITE)の公式チャンネル「NITE official」・2021-01-28公開)。

経済産業省は、リチウムイオン電池を使うポータブル電源はモバイルバッテリーと同じような注意が必要と考えられ、容量の大きいものほど注意が要るとして、高温の場所で使わず、長く使わないときは直射日光の当たらない冷暗所に置くよう書いています(出典)。

夏の停電、冬の停電

令和元年房総半島台風(9月)では、停電の99%が解消するまで約280時間かかりました(出典)。マンションでは停電で給水ポンプが止まって断水したところもあります(事例)。

断水したら:トイレ

断水すると水洗トイレは流せなくなり、マンションなどでは停電でも水がくみ上がらず使えなくなります。水があっても、排水先が壊れていれば使うのをやめる必要があります(出典)。集合住宅では、配管が壊れていると下の階に汚水が逆流することがあります(出典)。流してよいかの確かめ方(集合住宅・一戸建て)と携帯トイレの使い方は、携帯トイレのページにまとめています。大雨のときに排水口から下水があふれるのは別の仕組みで、大雨で下水が逆流するときに。

給水所で水を受け取る容器(背負える給水袋、空のペットボトルとリュック)は水の備え方に。家が安全なら避難所に行かずに家で過ごす選び方は在宅避難に。

水が戻ったら

熱海市は、断水のあとに水が通るときは濁った水が出やすく、飲み水には向かないとしています。蛇口は少しずつ開け(管の中の空気の圧力で蛇口が跳ねて壊れるおそれがあるため)、3〜5分ほど流して、濁りやにおいがないことを確かめてから使う、流した水はトイレなどに使う、という手順です(出典)。水道の再開のしかたは地域で違うので、住んでいる市区町村や水道局の案内を確かめてください。