ペットの災害への備え
環境省は、ペットフードと水を少なくとも5日分、できれば7日分以上備えることを例に挙げています(出典)。同じ資料は、支援物資が届くまで5日程度かかる場合もあり、それまで持ちこたえるのは飼い主の責任だとしています。
持ち出す物の優先順位
環境省の一般飼い主向けガイドラインにある「ペット用の備蓄品と、持ち出す際の優先順位の例」です。
優先順位1 動物の健康や命に係わるもの
- 療法食、薬
- ペットフード、水(少なくとも5日分[できれば7日分以上])
- キャリーバッグやケージ(猫や小動物には避難時に欠かせないアイテム)
- 予備の首輪、リード(伸びないもの)
- ペットシーツ
- 排泄物の処理用具
- トイレ用品(猫の場合は使い慣れた猫砂、または使用済猫砂の一部)
- 食器
優先順位2 情報
- 飼い主の連絡先と、ペットに関した飼い主以外の緊急連絡先・預け先などの情報
- ペットの写真(印刷物とともに携帯電話などに画像を保存することも有効)
- ワクチン接種状況、既往症、投薬中の薬情報、検査結果、健康状態、かかりつけの動物病院などの情報
優先順位3 ペット用品
- タオル、ブラシ
- ウェットタオルや清浄綿
- ビニール袋
- お気に入りのおもちゃなど匂いがついた用品
- 洗濯ネットなど(猫の場合)
- ガムテープやマジック
環境省「災害、あなたとペットは大丈夫? 人とペットの災害対策ガイドライン<一般飼い主編>(平成30年9月)」PDF 21ページ(本文19)「ペット用の備蓄品と、持ち出す際の優先順位の例」(取得日 2026-10-01)。優先順位3は項目名だけを抜き出しています。
「同行避難」は、避難所で同じ部屋にいられることではない
環境省の飼い主向けガイドラインは、災害が起きたときの行動の1番目に「ペットとの同行避難」を挙げ、準備の例として、犬はリードを付け(小型犬はキャリーバッグやケージに入れ)、猫はキャリーバッグやケージに入れて、避難用品を持って指定緊急避難場所へ向かう、としています(出典)。ただし、避難所で同じ部屋にいられるとは限りません。
「同行避難とは、ペットと共に移動を伴う避難行動をすることを指し、避難所等において飼い主がペットを同室で飼養管理することを意味するものではない。」
「「同行避難」が、ペットとともに安全な場所まで避難する行為(避難行動)を示す言葉であるのに対して、「同伴避難」は、被災者が避難所でペットを飼養管理すること(状態)を指す。」
「ただし、同伴避難についても、指定避難所などで飼い主がペットを同室で飼養管理することを意味するものではなく、ペットの飼養環境は避難所等によって異なることに留意が必要である。」
環境省「人とペットの災害対策ガイドライン 総説」総説 PDF 5ページ「用語の解説」(取得日 2026-10-15)
避難所でのペットの扱いは、避難所ごとに違います。環境省は、各避難所が定めたルールに従い、飼い主が責任を持って世話をするとしています(出典)。受け入れの有無や場所は、住んでいる市区町村に確かめてください。避難場所の一覧には、ペットの受け入れの情報は載っていません。
兵庫県宝塚市の動画「ペットの防災対策〜ペットと一緒に避難するためのポイント〜【宝塚市】」(YouTube の「宝塚市公式」・5:46)は、ペットと一緒に避難するための準備と、避難所でペットがどこで過ごすかを示す動画です。避難所での過ごし方は宝塚市の例です。
ふだんからの備え
環境省のガイドラインは、平常時に飼い主が行う対策として、次のようなことを挙げています(出典)。
- ケージやキャリーバッグに入ることを嫌がらないよう、日頃から慣らしておく。決められた場所で排泄できるようにする。
- ワクチンを接種し、寄生虫を予防する。
- 鑑札・迷子札・マイクロチップなどで、飼い主が分かるようにしておく。
- 避難所以外にも、親戚や友人など、複数の一時預け先を探しておく。
マイクロチップの登録の仕組みは、資料の発行(2018年)の後に変わっています。いまは動物愛護管理法により、販売される犬や猫へのマイクロチップの装着・登録が義務付けられていて、登録や変更は環境省の「犬と猫のマイクロチップ情報登録」でできます(出典)。