家庭の食料は、どう備えるか

農林水産省は、食品の家庭備蓄は最低3日分〜1週間分×人数分が望ましいとしています(出典)。ハザードマップなどで地域の状況を確かめ、2週間分など多めに備えることも大切だとしています(出典)。特別な食品が要る乳幼児・高齢者・食物アレルギーの人の分は、少なくとも2週間分です(出典)。ここでは、同じガイドから、そろえ方・選び方・火の確保を並べます。

家族の人数ごとの食数とカセットボンベ
人数3日分1週間分ボンベ(1週間)
1人9食21食約6本
2人18食42食約12本
3人27食63食約18本
4人36食84食約24本
5人45食105食約30本
6人54食126食約36本

食数は1日3食として数えた値です。ボンベは農林水産省の1人1週間あたり約6本から(出典)。量は備えプランでも出せます。

ローリングストックで、普段の食品を多めに

「普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限を考えて古いものから消費し、消費した分を買い足すことで、常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つための方法です。」

農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(2)簡単!「ローリングストック」」(取得日 2026-10-01)

同じページは、費用と時間の面で普段の買い物の範囲ででき、買い置きの場所を少し増やすだけで済む点を挙げています。非常食だけでなく、普段食べていて災害時にも使えるものをバランスよく備えること、外出中に備えて飲料水やチョコレートなどを持ち歩くことにも触れています。

日常の食品を多めに買って食べながら回す家庭備蓄(ローリングストック)を、農林水産省の職員が実演する動画(農林水産省の公式チャンネル「BUZZMAFF ばずまふ(農林水産省)」・2020-12-29公開)。

選ぶ順番

  1. 家にある食品を確かめる。
  2. 栄養バランスを考え、家族の人数や好みに合わせて、中身と量を決める。
  3. 足りないものを買い足す。
  4. 賞味期限が切れる前に食べ、食べた分を買い足す。

農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(3)備蓄食品の選び方」の4つの手順を短くしたものです(取得日 2026-10-01)。

同じガイドは、災害の直後は炭水化物ばかりになりがちで、野菜が足りずに便秘や口内炎に悩んだという声があったとして、たんぱく質は缶詰で、ビタミン・ミネラル・食物繊維は日持ちする野菜や乾物でとれるように備えることを勧めています。

ラベルの無い丸い缶と平たい角缶。たんぱく質を缶詰でとる、というガイドの勧めに合わせて置いた
缶詰の丸缶と角缶。物の形を見せるための写真で、特定の商品ではありません。写真は Pixabay(monicore)。

何を備えるか(農林水産省の例)

主食

ごはん・パン・めんなど、エネルギー源になるもの

  • 精米・無洗米・パックご飯
  • 小麦粉・米粉・餅
  • 乾麺・即席麺・カップ麺
  • 缶詰パン・乾パン

主菜

肉・魚・大豆製品・卵など、たんぱく質を多く含むおかず

  • 肉・魚・豆などの缶詰
  • レトルト食品(丼・カレー・パスタソース)
  • 充填豆腐
  • フリーズドライのソース類
  • かつお節・桜エビ・煮干しなどの乾物

副菜

ビタミン・ミネラル・食物繊維の供給源

  • 梅干し・漬物・日持ちする野菜
  • 野菜の缶詰・野菜ジュース
  • のり・ひじき・切干大根・わかめなどの乾物
  • インスタントみそ汁・即席スープ

果物

ビタミン・ミネラルを補うもの

  • 日持ちする果物
  • 果物の缶詰・果物ジュース
  • ドライフルーツ

そのほか

牛乳・乳製品、菓子、調味料など

  • ロングライフ牛乳・粉チーズ・スキムミルク
  • アメ・ようかん・チョコレート・ビスケットなど
  • 塩・みそ・しょうゆ・砂糖・食用油などの調味料
  • ふりかけ・ジャム・はちみつ

出典:農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(3)備蓄食品の選び方」の「おすすめの備蓄品のご紹介」(取得日 2026-10-01)。品目の名前で載せ、商品は挙げていません。

小さな四角い乾パンが器に盛ってある。主食の例に挙がる乾パンがどんなものかを見せるために置いた
乾パン。物の形を見せるための写真で、特定の商品ではありません。写真は DryPot(Wikimedia Commons)、CC BY 2.5。縮小して使用(元のファイル・ライセンス)。

乳幼児・高齢者・食物アレルギーなどで特別な食品が要る人は、その分を少なくとも2週間分とするよう農林水産省が勧めています(出典)。品目は要配慮者の備えに。

発災した日の分

農林水産省は、発災当日の備えとして水1リットルと、調理しなくてよい非常食3食を挙げています。ライフラインが止まり、余震でしばらく火を使えないことも考えられるため、1日分ほどを非常用持出袋などに入れておくとよい、としています(出典)。

火を確保する(カセットコンロとボンベ)

農林水産省は、カセットボンベの備えを1人1週間あたり約6本としています(4人家族なら約24本)。使用期限はボンベが約7年、コンロが約10年です(出典)。お湯が沸かせると、レトルト食品やカップ麺、フリーズドライのスープなど、食べられるものの幅が広がる、と同じページにあります。

卓上のカセットコンロの横のふたを開け、ボンベを横に寝かせて付けたところと、予備のボンベ2本。カセットコンロとボンベの形を見せるために置いた
カセットコンロ(横のふたを開けてボンベを付けたところ)と予備のボンベ。当サイトで作った説明図で、写真ではありません。
使用期限の目安(年)
カセットボンベ約7年カセットコンロ約10年

農林水産省の食品ストックガイドにある目安です。

台所にあると役立つもの

農林水産省は、食器にラップを敷いて洗い物を減らすこと、耐熱性のあるポリ袋に食材を入れて湯せんで火を通す「パッククッキング」を紹介しています(出典)。断水すると食器を洗う水も要るので、水の備え方もあわせて見てください。

耐熱性のポリ袋に食材を入れて湯せんで火を通すパッククッキングを、岡山県栄養士会の管理栄養士の協力で農林水産省の職員が作ってみる動画(農林水産省の公式チャンネル「BUZZMAFF ばずまふ(農林水産省)」・2022-10-27公開)。

家族の人数で量を出す