過去の災害に学ぶ
大きな災害のあと、国の会議や自治体は、何が起きて、なぜ被害が大きくなったかを調べて報告にまとめています。その報告から、家庭でできることにつながる教訓を選び、被害の数字とあわせて災害ごとに並べました。いくつもの災害の報告に出てくる教訓の例は、旧耐震基準の建物に被害が集中したこと(阪神・淡路)、浸水の範囲がハザードマップとほぼ重なったこと(平成30年7月豪雨)、携帯トイレは国の支援でも届くまで最低3日かかること(能登)などです(まとめ)。
数字は消防庁・内閣府・自治体などの発表の値のまま、どの版(いつ現在)の値かを添えています。被害の様子の描写はしていません。教訓は報告の言葉を短くしたもので、当サイトの意見は足していません。
大雨・土砂災害
令和元年東日本台風(台風第19号)
2019年10月10日〜13日・大雨・洪水
- 車でも歩きでも、水の流れの中では流される(大雨・台風の前にすること)
- 水が来る前に動く(家にとどまれる3つの条件(在宅避難))
- 平屋と1階(住所で浸水の深さの想定を調べる)
- 避難先は、避難所だけではない(避難場所と避難所の違い)
- ハザードマップを見ておく(ハザードマップの色の意味)
平成30年7月豪雨(西日本豪雨)
2018年6月28日〜7月8日・大雨・洪水・土砂災害
- 浸水した範囲は、ハザードマップとほぼ重なった(住所で浸水・土砂災害の想定を調べる)
- 知っているだけでなく、中身を見ておく(ハザードマップの色の意味)
- 高齢の家族の避難を、誰が手伝うか決めておく(要配慮者の備え)
- いつ・どこへ・どの道で逃げるかを先に決める(警戒レベルと、とるべき行動)
- 車での移動(大雨・台風の前にすること)
平成26年8月豪雨の広島市の土砂災害
2014年8月20日・大雨・土砂災害
- 真夜中に、短い時間で(警戒レベルと、とるべき行動)
- 移動が危ないときは、近くの頑丈な建物か、上の階の山から離れた部屋へ(大雨・台風の前にすること)
- 警戒区域に指定されていなくても(住所で土砂災害の警戒区域を調べる)
- 早めに動き、土砂災害に使える避難場所へ(崖崩れ・土石流のときに使える避難場所)
台風の風・高潮・停電
令和元年房総半島台風(台風第15号)
2019年9月9日・暴風・停電
- 停電の99%解消まで、約280時間(停電に備える電源は何Wh要るか)
- 停電で、マンションの水が止まった(水の備え方)
- テレビもネットも使えないとき(災害のときのスマホと通信)
- 冷房が使えない、9月の停電(停電・断水が起きたら(夏の停電))
平成30年台風第21号
2018年9月4日・暴風・高潮・停電
- 高潮は、潮位が短い時間で上がる(住所で高潮の浸水の想定を調べる)
- 防潮堤と水門で防げた所、防げなかった所(高潮のときに使える避難場所)
- 停電から、断水とトイレへ(携帯トイレは何回分)
- 停電の情報が届かない(災害のときのスマホと通信)
地震・津波
令和6年能登半島地震
2024年1月1日・地震・津波
- 家が倒れないこと(自宅の耐震を確かめる)
- 災害関連死(避難所での生活と健康)
- 携帯トイレは、届くまで最低3日(携帯トイレは何回分)
- 断水が長く続いた(水の備え方)
- 道が途切れて孤立した(家族の人数から、1週間分の量を出す)
- 市街地の大きな火災(感震ブレーカーの種類と選び方)
平成28年熊本地震
2016年4月14日・16日・地震
- 大きな揺れのあとに、同じくらいの揺れが来ることがある(大きな揺れのあとも(地震が起きたら))
- 関連死を防ぐ(避難所での生活と健康)
- 家庭の備蓄(家族の人数から、水・食料・携帯トイレの量を出す)
- 家具の固定と、家の耐震(家具の転倒防止)
- 家を離れるときは、ブレーカーを落とす(感震ブレーカーの種類と選び方)
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)
2011年3月11日・地震・津波
- 強い揺れ、長い揺れを感じたら、迷わず高い所へ(地震が起きたら(津波))
- 家族を探しに戻らない(家族の安否確認)
- ハザードマップの想定より大きな津波だった(ハザードマップの色の意味)
- トイレと水(携帯トイレは何回分)
- 避難生活の疲れ(避難所での生活と健康)
- 家具の固定(家具の転倒防止)
阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)
1995年1月17日・地震
- 寝ている場所を安全にする(家具の転倒防止)
- 1981年5月以前(旧耐震基準)の建物(自宅の耐震を確かめる)
- 助け出したのは、家族と近所の人(家族の安否確認)
- 電気が戻ったときの火事(感震ブレーカーの種類と選び方)
- 水とトイレ(携帯トイレは何回分)
火山
御嶽山の噴火(平成26年)
2014年9月27日・火山の噴火
- 「平常」は「安全」ではなかった(噴火警戒レベルの読み方)
- 山小屋に退避し、ヘルメットで下山した(活火山に登るときの備え)
- 登山届と、活火山であることを知っておく(活火山に登るときの備え)
- 噴火したことを、すぐ知らせる(噴火速報が出たらとる行動)
- 国の対策の見直し(火山現象に対応した避難場所)
どの災害にも出てくること
- 住所でハザードマップの想定を調べる浸水の範囲はハザードマップとほぼ重なった(平成30年7月豪雨)。一方で、想定より大きな津波もあった(東日本大震災)開く
- 自宅の耐震を確かめる旧耐震基準の建物に被害が集中した(阪神・淡路)。木造の倒壊の割合は旧耐震が高かった(熊本・能登)開く
- 避難所での生活と健康熊本地震・東日本大震災では関連死の原因の上位に避難生活の負担。能登半島地震の関連死は492人(消防庁 第123報、令和8年3月31日現在)開く
- 携帯トイレは何回分携帯トイレは国の支援でも届くまで最低3日(能登半島地震)。神戸市の全ての避難所に仮設トイレが行き渡ったのは約2週間後(阪神・淡路)開く
- 停電に備える電源停電の99%解消まで約280時間(房総半島台風)。停電で水を送るポンプが止まり断水した(房総半島台風・台風第21号)開く
- 備えプラン家族の人数から、水・食料・携帯トイレの量を出す開く