平成26年8月豪雨の広島市の土砂災害

2014年8月20日・大雨・土砂災害

8月20日の未明、広島市では午前2時から4時までの2時間に、局所的に200ミリを超える雨が降りました。土石流やがけ崩れが山すそや谷間に広がる住宅地を襲い、安佐南区と安佐北区で多くの人が亡くなりました(広島市)。三入の観測所では、3時間の雨量が217.5ミリと、それまでの記録の101ミリを大きく上回りました(気象庁)。

被害の数字

死者
77人直接死74人・関連死3人出典
土砂災害
166件土石流等107件・がけ崩れ59件出典
全壊
213世帯大規模半壊76世帯・半壊224世帯出典
1時間の雨(三入)
101.0ミリ4時までの1時間出典

平成31年3月19日現在(広島市)の値です。数字は発表の版で変わることがあります。広島市の住家の被害は、建物の数ではなく世帯の数(罹災建物台帳の数)です(広島市)。土砂災害の件数は国土交通省の平成26年12月31日現在の値です(出典)。

山の斜面から何本もの土石流の跡が住宅地まで延びていることを示す広島市の正射画像
平成26年8月豪雨、2014年8月28日、広島県広島市安佐南区八木三丁目・四丁目付近。左上の阿武山の斜面から、土石流の跡が住宅地まで延びている。出典 国土地理院「平成26年(2014年)8月豪雨による被害状況に関する情報」の正射画像を加工して作成。
三入の観測所の3時間の雨量
平成26年8月20日(4時30分まで)217.5ミリそれまでの3時間雨量の記録101ミリ
気象庁の報道発表の値(出典)。

報告が挙げた教訓

国の会議や自治体が、この災害のあとにまとめた報告から、家庭でできることにつながるものを選びました。見出しは当サイトの要約で、本文は報告の言葉を短くしたものです。

1真夜中に、短い時間で

広島市の検証によると、避難勧告が出たのは安佐北区で4時15分、安佐南区で4時30分で、どちらも大規模な土砂災害が起きたあとでした。2時過ぎには道路に水があふれ、川のような状態でした(広島市)。中央防災会議のワーキンググループの報告は広島市のアンケートをもとに、2時までに避難した人は避難時間を答えた人の8%で、その約3分の2は自宅の上の階などに避難していたとしています(避難所はまだ開設されていませんでした)(出典)。

いまの備え方は警戒レベルと、とるべき行動に。

2移動が危ないときは、近くの頑丈な建物か、上の階の山から離れた部屋へ

報告は、避難場所までの移動が危ないほどの雨になっていたら、近くの頑丈な建物か、自宅の上の階で山からできるだけ離れた部屋へ移ることも避難として有効だと認識すべきだ、としています(出典)。

いまの備え方は大雨・台風の前にすることに。

3警戒区域に指定されていなくても

報告は、被災した時点で土砂災害警戒区域などの指定はまだ終わっておらず、被災した地域の一部では危険があるという認識を持てていなかった可能性があるとしています。指定されていない場所でも土砂災害は起こり得るとして、「谷の出口」や「がけの直下」といった地形を自分で点検するよう書いています(出典)。この災害のあと土砂災害防止法が改正され、都道府県に基礎調査の結果を公表することが義務付けられました(内閣府)。

いまの備え方は住所で土砂災害の警戒区域を調べるに。

4早めに動き、土砂災害に使える避難場所へ

報告は、危険な区域に住む人は早め早めに避難することがより重要で、避難して何も起きなければ「幸運だった」という心構えが大事だとしています。土砂災害に適さない避難所に自分で避難した1人が被災して亡くなった、とも書いています(出典)。広島市の検証は、自分の住む地域の危険性を少しでも知っておくことが重要だとしています(広島市)。

いまの備え方は崖崩れ・土石流のときに使える避難場所に。

ほかの災害

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