平成28年熊本地震
2016年4月14日・16日・地震
4月14日21時26分にマグニチュード6.5、4月16日1時25分にマグニチュード7.3の地震があり、どちらも益城町で震度7を観測しました(消防庁)。同じ地域で震度7が28時間のうちに2度起きたのは観測史上初めてです(熊本県)。2026年(令和8年)の熊本の地震とは別の災害です(内閣府)。
被害の数字
- 熊本県の死者
- 275人地震による直接死50人・関連死225人出典
- 住家の全壊
- 8,657棟半壊 34,489棟出典
- 断水
- 約42.7万戸熊本県の検証(平成29年3月)出典
- 停電
- 約47.7万戸熊本県の検証(平成29年3月)出典
令和7年4月11日速報値(熊本県)の値です。数字は発表の版で変わることがあります。
報告が挙げた教訓
国の会議や自治体が、この災害のあとにまとめた報告から、家庭でできることにつながるものを選びました。見出しは当サイトの要約で、本文は報告の言葉を短くしたものです。
1大きな揺れのあとに、同じくらいの揺れが来ることがある
内閣府によると、地震調査研究推進本部はこの地震のあと、本震のあとの「余震」という前提を変え、最初の大地震と「同程度の地震」への注意を呼びかけることを基本としました(内閣府)。
いまの備え方は大きな揺れのあとも(地震が起きたら)に。
2関連死を防ぐ
内閣府の事例集では、熊本地震の関連死218人(事例集をまとめた令和5年の時点の数)のうち、70歳以上が約78%、もともと病気のあった人が約87%、3か月以内に亡くなった人が約81%でした。原因として多かったのは「地震のショック、余震への恐怖による肉体的・精神的負担」(112人)と「避難所等生活の肉体的・精神的負担」(81人)です(出典)。熊本県は、発災直後にエコノミークラス症候群の患者が集中して出たとしています(熊本県)。
いまの備え方は避難所での生活と健康に。
3家庭の備蓄
熊本県の検証は、家庭の水や食料の備蓄が十分でなく、本震のあと18万人を超える避難者が一斉に出て物資が不足したとして、最低3日分の水・食糧の備蓄の啓発を挙げています(熊本県)。中央防災会議の報告は、最低でも3日間、できれば7日間は個人の備蓄や助け合いで対応するのが基本とし、薬を飲んでいる人は災害時もお薬手帳を持っておく必要がある、としています(出典)。
いまの備え方は家族の人数から、水・食料・携帯トイレの量を出すに。
4家具の固定と、家の耐震
熊本県の検証は、住宅の耐震化や家具の固定などの取組みが不十分だったとしています(熊本県)。国土交通省の委員会が益城町の中心部で調べた木造の建物の倒壊率は、旧耐震基準(1981年5月以前)が28.2%、新耐震基準(1981年6月〜2000年5月)が8.7%、2000年以降が2.2%でした(出典)。
いまの備え方は家具の転倒防止に。
5家を離れるときは、ブレーカーを落とす
中央防災会議の報告は、感震ブレーカーを付けること(作動すると電気が切れるので、停電に備えるのと同じく懐中電灯などの備えが前提)と、自宅を離れるときに電源のブレーカーを落とし、ガスなどの元栓を閉めることを挙げています(出典)。
いまの備え方は感震ブレーカーの種類と選び方に。
ほかの災害
- 令和元年東日本台風2019年10月10日〜13日・大雨・洪水開く
- 平成30年7月豪雨2018年6月28日〜7月8日・大雨・洪水・土砂災害開く
- 東日本大震災2011年3月11日・地震・津波開く
- 令和6年能登半島地震2024年1月1日・地震・津波開く
- 阪神・淡路大震災1995年1月17日・地震開く
- 令和元年房総半島台風2019年9月9日・暴風・停電開く
- 平成30年台風第21号2018年9月4日・暴風・高潮・停電開く
- 平成26年8月豪雨の広島市の土砂災害2014年8月20日・大雨・土砂災害開く
- 御嶽山の噴火2014年9月27日・火山の噴火開く
このページの出典
- 総務省消防庁「熊本県熊本地方を震源とする地震(第121報、平成31年4月12日)」(p.1)https://www.fdma.go.jp/disaster/info/items/kumamoto.pdf
- 熊本県「熊本地震から10年」(本文)https://www.pref.kumamoto.jp/site/h28kumamoto-earthquake/
- 内閣府(防災担当)「災害で被災された方々へ ~各種手続に必要な「罹災証明書」~」(1〜2ページ)https://www.bousai.go.jp/updates/r8kumamoto_jishin/pdf/risaishoumei.pdf
- 内閣府「広報誌「ぼうさい」第115号 特集」(本文)https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/r07/115/special_01.html
- 内閣府(防災担当)「災害関連死事例集(増補版)(令和5年5月)」(PDF 5〜9ページ)https://www.bousai.go.jp/taisaku/hisaisyagyousei/pdf/jirei_r5_05_01.pdf
- 熊本県「熊本地震の概ね3か月間の対応に関する検証報告書(概要版)(平成29年3月)」(p.1・p.3・p.6)https://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/attachment/50128.pdf
- 中央防災会議「熊本地震を踏まえた応急対策・生活支援策の在り方について(報告書)(平成28年12月)」(PDF 84〜85ページ)https://www.bousai.go.jp/updates/h280414jishin/h28kumamoto/pdf/h281220hombun.pdf
- 国土交通省「熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会 報告書のポイント(平成28年9月30日)」(PDF p.4)https://www.mlit.go.jp/common/001155087.pdf