平成30年台風第21号

2018年9月4日・暴風・高潮・停電

台風第21号は9月4日12時前に徳島県南部に上陸し、25年ぶりに「非常に強い」勢力で上陸した台風になりました。14時前には神戸市付近に再び上陸しています(内閣府)。最高潮位は大阪市で329センチ、神戸市で233センチと、過去の最高潮位を超えたところがありました(気象庁)。

被害の数字

死者
14人重傷46人・軽傷934人出典
住家の全壊
68棟半壊 833棟・一部破損 97,009棟出典
床上浸水
244棟床下浸水 463棟出典
停電
約240万戸全国。関西電力管内は最大約170万戸出典

平成31年4月1日現在(消防庁 第10報)の値です。数字は発表の版で変わることがあります。消防庁の第10報は速報で、数値は今後も変わることがあるとしています。京都府の値には9月7日からの大雨の被害を含みます(出典)。停電の値は経済産業省の資料(平成31年3月19日)の値です(出典)。

高潮のあと、岸壁のそばで船が傾き、岸壁の上にごみが打ち寄せられていることを示す記録写真
平成30年台風第21号、2018年9月5日〜13日の気象台の現地調査のとき、兵庫県西宮市の甲子園浜海浜公園付近。岸壁のそばで傾いた船と、岸壁の上に打ち寄せられたごみ。出典 大阪管区気象台・神戸地方気象台「平成30年9月4日に発生した、台風第21号による大阪湾の高潮に関する現地調査報告」の写真5を加工して作成。
最高潮位
大阪市329cm神戸市233cm
気象庁の速報の値。どちらも過去の最高潮位を超えました(出典)。

報告が挙げた教訓

国の会議や自治体が、この災害のあとにまとめた報告から、家庭でできることにつながるものを選びました。見出しは当サイトの要約で、本文は報告の言葉を短くしたものです。

1高潮は、潮位が短い時間で上がる

兵庫県の部会のとりまとめによると、尼崎・西宮・芦屋の沿岸では35分間で2メートル以上潮位が上がる記録的な高潮と高波があり、防潮堤や川の堤防より陸側の住宅地なども浸水しました(約264ヘクタール)。防潮堤などが整備されている所では、主な原因は想定を上回る高波が越えたこと(越波)でした(兵庫県)。兵庫県は、潮位が急に変わる高潮では実際の潮位を見てから避難するのは難しいので、気象の予測などに応じて早めに動く必要があるとしています。歩くのが難しい人の速さで計算すると、2キロ先の避難所まで1時間以上かかる、という例も示しています(兵庫県)。

いまの備え方は住所で高潮の浸水の想定を調べるに。

2防潮堤と水門で防げた所、防げなかった所

大阪市は、事前に8基の水門と353基の防潮扉を閉め、防潮堤より陸側では高潮による浸水は無かったとしています。一方で、埋め立て地の水際の低い所では高潮や高波による被害が出ました(大阪市)。兵庫県は、施設では防ぎきれない高潮に備えて、避難につながる情報の発信を強め、想定し得る最大規模の高潮のハザードマップを整えるとしています(兵庫県)。

いまの備え方は高潮のときに使える避難場所に。

3停電から、断水とトイレへ

防災白書は、近畿地方で大規模な停電と、それに伴う供給ポンプの停止による断水(地域により最大1週間程度)が起き、飲み水やトイレが使えなくなるなど暮らしに大きな支障が出たとしています(内閣府)。

いまの備え方は携帯トイレは何回分に。

4停電の情報が届かない

経済産業省の資料によると、発災直後に関西電力の停電情報システムが止まり、被災した人への情報提供に大きな支障が出ました。停電(最大約240万戸)は、最も多かった時から約120時間後に99%、約380時間後に全て解消しました。関西電力管内は9月20日に全て解消し、復旧に約2週間かかりました(出典)。大阪府の南海トラフ地震対応強化策検討委員会のとりまとめは、ケーブルの切断や停電で電話やインターネットが使えない状況が続いたとしています(大阪府)。

いまの備え方は災害のときのスマホと通信に。

ほかの災害

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