避難場所と避難所の違い
「避難場所」は命を守るためにまず逃げる先、「避難所」は家に戻れない人がしばらく過ごす施設です。どちらも市区町村長が法律にもとづいて指定し、正式には指定緊急避難場所・指定避難所と呼びます(出典)。
指定緊急避難場所
- 何のための場所か
- 災害の危険から命を守るために、緊急に逃げる場所
- 災害の種類
- 種類ごとに指定(洪水、崖崩れ・土石流・地滑り、地震、津波、大規模な火事など)
- どんな所か
- その災害に対して安全な構造の頑丈な建物や、その災害の危険が及ばないグラウンド・駐車場
- 法律
- 災害対策基本法 第49条の4
指定避難所
- 何のための場所か
- 避難してきた被災者が、一定期間滞在する施設
- 災害の種類
- 種類に限らず指定(種類を想定している場合もある)
- どんな所か
- 公民館や学校・体育館などの公共施設
- 法律
- 災害対策基本法 第49条の7
内閣府「避難場所に関すること」と「『指定緊急避難場所』と『指定避難所』の違いについて」から(出典・出典)。2つを兼ねて指定することもできます。
全国の数
- 指定緊急避難場所
- 115,925か所
- 指定避難所
- 83,454か所
- 避難場所のうち、避難所と同じ住所
- 54%62,095か所
国土地理院「指定緊急避難場所・指定避難所データ」(データベース更新日 2026-10-26(指定された日ではありません)、取得日 2026-11-01)の行を当サイトが数えたもの。「同じ住所」は、データの「指定避難所との住所同一」の欄が付いた指定緊急避難場所の数です。載っているのは、市区町村が公開に同意した施設だけです。
逃げる先は「その災害に対応した」避難場所
指定緊急避難場所は災害の種類ごとに指定されるので、同じ場所でも、地震には対応していて洪水には対応していない、ということがあります。その災害に対応していない場所へは逃げないでください。全国の指定緊急避難場所が、どの災害に対応しているかを数えると次のとおりです。
| 洪水 | 72,007 |
|---|---|
| 土砂災害 | 67,458 |
| 高潮 | 25,527 |
| 地震 | 88,627 |
| 津波 | 40,656 |
| 大規模な火事 | 43,184 |
| 内水氾濫 | 39,433 |
| 火山現象 | 10,737 |
1か所が複数の災害に対応していることがあるので、足しても全体の数にはなりません。種類の名前を押すと、その災害の避難場所を都道府県ごとに見られます。
どちらへ向かうか
- 危険が迫っているときは、指定緊急避難場所へ。その災害に対応しているかを、事前に確かめておきます。
- 家が壊れた・家に戻れないときは、指定避難所で過ごします。過ごし方の注意は避難所での生活と健康に。
- 避難場所へ行くことだけが避難ではありません。内閣府は、安全な親戚・知人の家やホテルへの避難や、条件がそろえば家の中にとどまることも避難行動に挙げています(出典)。内閣府の避難行動判定フローは、家屋倒壊等氾濫想定区域の外にいる、浸水する深さより高いところにいる、水がひくまで過ごせる水・食糧などの備えがある、がそろえば家にとどまれるとしています(出典)。家が無事なら在宅避難も。
近くの避難場所を調べる
避難の前に、必ずお住まいの市区町村の最新情報を確認してください。